ソフトウェア制作
次の[資料]から、ゲームソフト『bokimon-GO』が販売までにかかった費用および貸借対照表上に計上されるソフトウェアの額を全て答えなさい。
なお、経費には材料費や人件費等、制作にかかるすべての費用が計上されているものとする。
[資料]
①1月3日:製作開始
②3月3日:製品マスター(ver.1.0)の完成(これまでにかかった経費総額は7,000円)
③3月12日:動作が遅かったため、データを整理し操作性を高めた(経費5,000円)
④5月22日:新ステージを追加開発し、製品マスター(ver.2.0)の完成(経費3,000円)
⑤6月10日:デバックし、バグを取り除いた(経費1,000円)
⑥6月30日:ゲームボーイソフト『bokimon-GO』を100枚製作した(経費900円)
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ソフトウェア:5,000円(③)
研究開発費:10,000円(②+④)
維持費:1,000円(⑤)
製造原価:900円(⑥)
【解説】
研究開発費とは、現時点において商品にならないものである。つまり、ゴミになる可能性があるため、資産ではなく費用として扱う。
対して、ソフトウェア製品は商品としての資産性を有しているので、マスターアップ後にかかる制作費は原則としてソフトウェア(資産)になる。ただし、「著しい改良」については製品に反映されるか不透明な状態なので、ソフトウェアではなく研究開発費として扱う。
なお、バグ取り等、ソフトウェア製品の機能維持にかかる費用は修繕費となる。
製品としての最終マスターアップ後は、ソフトウェアを物理的に制作するための製造原価や販売費等が経費としてかかる。