全部原価計算と直接原価計算
こんちは( ノ゚Д゚)ノ
今回は原価計算セクターの最後の関門「全部原価計算」と「直接原価計算」の違いについて調べてみました。今回は、同じくブログを書いている方から無断で拝借…(すみません)
端的で非常に分かりやすい!
さっそく下の資料で表を作ってみましょう!
まず、全部原価計算による損益計算書いってみよ~( ノ゚Д゚)ノ
[売上]
@300×550=165,000 ※販売単価×当期販売量
[売上原価]
(@70×600+45,000)×550/600=79,750
※(変動製造原価×当期生産量+固定製造原価)×当期販売量/当期生産量
[販売費・一般管理費]
@45×550+14,500+13,000=52,250
※変動販売費×当期販売量+固定販売費+固定一般管理費
販売量分だけの売上原価を求めるのに少し手間がかかりますね~。
続いて直接原価計算~( ノ゚Д゚)ノ
[売上]
@300×550=165,000 ※販売単価×当期販売量
[変動売上原価]
@70×550=38,500
※変動製造原価×当期販売量
[変動販売費]
@45×550=24,750
※変動販売費×当期販売量
[固定費]
45,000+14,500+13,000=72,500
※固定製造原価+固定販売費+固定一般管理費
こちらは販売量ベースで全て計算すればいいのでとっても簡単ですね!
両者の表が出そろったところで、両者を比較してみましょう!
すると、な、な、なんと同じ損益計算書にもかかわらず、営業利益が違うことが分かります( ノ゚Д゚)ノ
つまるところ、両者の違いはここなんです!
さて、では営業利益に差が出てきてしまうのか?その理由は「期末製品」つまり、在庫にあります。
全部原価計算では、全ての売上原価に変動費も固定費も全て計上してしまいますから、次期以降に販売される在庫にも当期の固定費が計上されていることになります。
対して、直接原価計算では、販売された量のみの変動費と固定費が売上原価としてを計上されているので、次期以降に販売される在庫には当期の固定費が計上されていないのです!
以上のことから、
となり、必然的に
となるわけです。
なお、実際には原価計算方法で営業利益が異なってはいけないので、固定費調整を行います。
これで営業利益の辻褄が合いました( ノ゚Д゚)ノ
余談ですが、固定費調整でなぜ期末製品の固定製造原価を加算したかというと、先ほど書いた、本来、在庫分に計上するはずだった固定費を加算し直したということなんですね。こんな感じです。
[全部原価計算](期末製品製造原価)
(@70×600+45,000)×50/600=7,250
※(変動製造原価×当期生産量+固定製造原価)×期末製品量/当期生産量
[直接原価計算](期末製品製造原価)
@70×50=3,500
※変動製造原価×期末製品量
損益計算書上の売上原価の差異がきっちりと貸借対照表上の製品原価でリバランスするあたり、やはり簿記の整合性は美しいですね~( ノ゚Д゚)ノではまた!